銀行融資と貸借対照表・・・。

あるセミナーで、


 ・資金調達の基礎知識
 ・政府系金融機関の統廃合の行方と対応策
 ・ビジネスローンの傾向と対策


についてお話させていただきました。

その中で、ビジネスローンについてのご説明も
させて頂いたのですが、財務分析についても
少々触れたのです。

そうしたら、後日、参加してくださった社長さんから


 「貸借対照表の見方がはじめてわかった」。


という連絡を頂きました。

よって、どこまで参考になるかわかりませんが、
皆様にもちょっとお話させていただきます。


銀行融資のビジネスローンを獲得するためには、出来るだけ高い
スコアをとらなければなりません。

スコアリング方式という審査方法で、採点されるわけです。
出来るだけ高いスコアリングが取れれば、有利な条件で
融資してもらえるわけです。

高いスコアリングを獲得するためには、
財務の改善が必要です。

財務改善を図るための専門書はたくさん出ています。

 ・「財務分析〜」
 ・「格付け〜」

というような名詞がタイトルに入っている書籍を読んで
頂ければわかります。


だけど、一言でいうのなら、財務を改善するということは
どういうことなのでしょうか?

簡単に説明してみましょう。


1.損益計算書の見方

 これは簡単です。基本的には「売上」、「利益」が
 高ければよい。前年度よりアップさせればよいのです。
 支出はできる限り抑えられればよいでしょう。
 これくらいのことは、誰でもわかりますね?


2.貸借対照表の見方

 問題はこれです。銀行はこちらをよーく見ます。
 だけど、専門書を読むと、色々な財務指標の説明が
 たくさんあって、まるで数学のようになってしまう。
 これは、頭が痛い・・・。

 基本的な考えは、とてもシンプルです。貸借対照表の形を
 思い出してください。

 以下のようなイメージです。
 (図に“ズレ”が生じていたらごめんなさい。)
 

   <左>       <右>
   流動資産     流動負債
     +         +
   固定資産     固定負債
               +
              自己資本


こんな感じですよね。
左右の合計(総資産)が、一致するわけです。

貸借対照表の財務改善のポイントは、
総資産を相対的に見て、


 1)前年より「流動資産」の割合を増加させる。
 2)前年より「固定資産」の割合を減少させる。
 3)前年より「流動負債」の割合を減少させる。
 4)前年より「固定負債」の割合を減少させる。
 5)前年より「自己資本」の割合を増加させる。


たった、これだけ5つのことなんですよ。

一部専門家の方が読むと、異論もあるかとは思いますが、
超シンプルに説明しておりますので何卒ご理解のほど・・・。

まあ、これだけの説明だと誤解を生む可能性もあるのですが、
貸借対照表を改善させるとはそういうことなのです。
(まあ、単純に「増加」、「減少」させるだけでよい、という
ことでもないので・・・。)


      実にシンプルでしょう??


あなたの会社の貸借対照表を出してみて、以下の勘定を
総資産に対して何%かを出してみてください。

  ・流動資産
  ・固定資産
  ・流動負債
  ・固定負債
  ・自己資本

これを過去3年分、時系列に算出してみるといいですよ。
これだけの計算なら、2〜30分もかかりません。

それで先ほどの5つのポイントがどうなっているかを
調べてみてください。

そうすれば、あなたの会社の財務状況が実にシンプル
にわかります。

これを方眼紙などに「10」の目盛りを基準に時系列に
3年分の貸借対照表のイメージ絵を横に並べてみると
(書いてみると)、ビジュアル的にもよくわかります。

これ、お勧めです!!


06/2/12執筆)




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